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2012-02-02から1日間の記事一覧

夏目漱石 「文学評論」(岩波文庫)下巻 1

p20 徳川時代の滑稽物を諷刺と解釈する人もいるが、私にはそうは思えない。真昼間に提灯をつけて歩くのは、世の中の暗黒な所を諷した皮肉と取れば取れないこともあるまいが、一方から言えば、鬘をつけて花見をするのと同じ気楽さとも言える。花見の趣向など…