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2016-12-26から1日間の記事一覧

谷崎潤一郎 『蓼食ふ虫』(角川文庫)

男女関係のありように関する谷崎の特異な認識が書かれている。谷崎の後期作品はここから始まるというが、谷崎はもともと「蓼を食う」人だったのだろう。『痴人の愛』を38歳で書き、これは42歳のときの作。 主人公の二人・要と美佐子夫婦は結婚して10年ほど…