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アラン・ブルーム

アラン・ブルーム 「アメリカンマインドの終焉」 3

p250 興味あることはニーチェとハイデッガーの二人が、ドイツアカデミーの世界から、「いい人物なら好きになれないやつなんかいない」アメリカのマーケットに運ばれてきたことである。「幸福な人間」がいかに悪しき状態にあるかを知識人に説明するために作…

アラン・ブルーム 「アメリカンマインドの終焉」 2

[アメリカンスタイルのニヒリズム] P157−8 M.ウェーバーが言うように、計算をこととする理性が行き着く先は、結局、共同体の形成をおこなわず、共同体を支える価値も持たない、心情もなければ魂も欠いた、無味乾燥な管理であろう。一方、感情はうわべだけの…

アラン・ブルーム 「アメリカンマインドの終焉」 1

今世紀最初の年のニューヨークテロのとき、二機目が突入するのを、帰宅してすぐのニュースでリアルタイムで見た。そのとき「アメリカの終わりの始まりだ」とおもわず呟いたのを憶えている。ローマ帝国が周辺民族の反乱に耐えられなくなった時も、こういう事…