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カミュ

カミュ 『転落』(新潮文庫)

『転落』が出されたのは1956年のこと。「革命か反抗か」というサルトルとの有名な論争の4年後である。この論争で、哲学者でないカミュは、サルトルの切れ味鋭く容赦ない論理の力に完全に打ちのめされた。論争は西欧人特有の「歴史」観をめぐるものだった…

カミュ 『ペスト』(新潮文庫)

学生以来の再読。ペストとはナチズムのことだとして読むと分かりやすい。学生の頃、ハナ・アーレントの本はまったく知らなかったからそのような視点は持つことができなかった。 (アイヒマンのような)ごく陳腐な人間が方法的に組織されたとき未曽有の悪を実…