アクセス数:アクセスカウンター

シュテファン・ツヴァイク

シュテファン・ツヴァイク 『マリー・アントワネット』(岩波文庫)

ナチスドイツによって永遠に葬り去られた古きよきヨーロッパ。社会上層の教養主義がまだ本来の意味で生きていた時代への愛惜を、ツヴァイクは脱出先の南米のホテルで何の資料も持たずに、ただ驚くべき記憶力だけを頼りに、『昨日の時代』として一気に書き上…

シュテファン・ツヴァイク 『昨日の世界]』(みすず書房)2/2

p359 第一次大戦の頃は、言葉はまだ力をもっていた。まだ言葉は、「宣伝」という組織化された虚偽によって死滅するほど酷使されてはいなかった。人々はまだ良心によって書かれた言葉を待っていた。 ロマン・ロランの『戦いを超えて』のような小さな論文、バ…

シュテファン・ツヴァイク 『昨日の世界』(みすず書房)1/2

ヒトラーによる世界破壊の予感に絶望したシュテファン・ツヴァイクが、1940年、逃れたリオデジャネイロのホテルで一冊の資料もないままに書き上げた、大ヨーロッパ世界沈没の回想記である。大戦によって徹底的に破壊される前の「世界に覇をとなえた栄光の…