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ジュンパ・ラヒリ

ジュンパ・ラヒリ 『低地』(新潮社)

両親ともに社会的能力に恵まれた場合、子育てはどちらが担うのがいいのだろう。父親が何日の育児休暇を取ったなどと呑気なことを言って済ませることがらではない。 バングラデシュの過激な革命運動のさなか、カルカッタの低湿地帯にある貧しい自宅で警官隊に…

ジュンパ・ラヒリ 『停電の夜に』(新潮社)

ごくありふれた日常のしぐさを(訳者あとがきにあるように)緻密な観察力を土台にした肌理の細かい文章で描いた、九篇からなる短編集。どの作にもたいした事件は何も起きないのに、話の運びの巧みさと登場人物のデリケートな会話は、それだけで魅力的である…