バートランド・ラッセル
イギリスが「名誉革命」をなしとげた1688年前後の政治思想状況を簡潔にまとめた一章。贅言を用いない文章の内側に、超一級の頭脳に恵まれたバートランド・ラッセル卿らしい皮肉とユーモアが隠されている。 p593-6 17世紀に発達したロマン主義の精神運動は、…
第27章 カール・マルクス マルクスは、「産業社会時代の哲学」という自分の立ち位置を自覚していただろうか マルクスはみずからを唯物論者だと称したが、18世紀的タイプの唯物論者ではなかった。彼の見解によれば、ひとの感覚や知覚の作用は主体と客体の相互…
副題にあるとおり、「古代より現代にいたる政治的・社会的諸条件との関連における哲学史」を概説したものである。とりあげたすべての西洋哲学者において、その学説が微に入り細にわたって検討されているのではなく、どのような時代背景の中にその学説が生ま…