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ペール・ラーゲルクヴィスト

ペール・ラーゲルクヴィスト 「巫女」(岩波文庫)

磔刑の場に無理やり歩かされるイエスらしい男が冒頭に登場するので、キリスト「教」を扱った小説と思って読み始めたら、そうではなかった。葬儀の式次第を立派にしてきただけの教会や、地上の帝国主義と手を携える人身売買のような「布教」の実態や、高値の…

ペール・ラーゲルクヴィスト 「バラバ」

ペール・ラーゲルクヴィストは、不勉強のせいで、名前も知らない作家だったが、本屋に平積みされてあったので気が動いて読んでみると、傑作だった。イエス・キリストの磔刑の日は、本来は、本書の主人公である極悪人バラバが処刑されるはずの日であった。そ…