加賀乙彦
江藤淳は1970〜80年頃、加賀乙彦の一連の作品をフォニー(贋作=通俗作品)と酷評したそうだ。『湿原』は上下巻合わせて1300ページになろうとする「大作」だが、通俗作品とはこういう小説を言うのだと例示できるような、みごとな愚作である。上巻の半分だけ…
江藤淳は1970〜80年頃、加賀乙彦の一連の作品をフォニー(贋作=通俗作品)と酷評したそうだ。『湿原』は上下巻合わせて1300ページになろうとする「大作」だが、通俗作品とはこういう小説を言うのだと例示できるような、みごとな愚作である。上巻の半分だけ…