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大嶋幸範

本ブログに寄せられた不思議なコメント

このブログで10年前に書いた『数の不思議』という記事に、今朝それこそ不思議なコメントが寄せられた。私はそのコメント内容に唖然とするだけで、コメントをいただいたお礼も何もできなかった。 10年前に書いた『数の不思議』は以下のようなものである。 <…

大嶋幸範  国民の象徴の憲法違反行為

去年夏、天皇がなるべく早く退位したい旨をテレビで表明された。大震災に遭った避難家族を膝を折って慰める天皇の姿に感動していた国民は、ほとんどが賛意を示した。それを受けて退位を根拠づける特別法も近々成立するようで、退位後の称号や住まいまで既定…

大嶋幸範 『原発賠償費用を電気代にこっそり上乗せ』(朝日新聞投稿原稿)

2月27日付本紙一面に「福島原発の賠償費 1世帯年587〜1484円を電気代に上乗せ 負担額は検針票には示されておらず、利用者の目には届かない」とあった。 被害者に対する賠償の必要は理解できる。国や東電が巨額賠償に対する資金を短期的には用意できず、一般…

大嶋幸範 朝日新聞の醜聞

今回の朝日の<従軍慰安婦 偽報道>はひどいものだ。文芸春秋10月号のどこかの記事によれば、いま朝日新聞についてはこんな狂句がついて回っているという。「アカが書き ヤクザが売って バカが読む」・・・昔からある「新聞は インテリ書いて ヤクザ売り」よ…

大嶋幸範 『美味しんぼ』へのファシストの攻撃

漫画単行本「美味しんぼ」の最新刊に、「福島はしばらく人が住むところじゃなくなってしまった」と、福島原発のある町の前町長が語っている場面があるらしい。晩御飯を食べていたらNHKの夜7時のニュースが報じていた。福島県の現知事が、「被災県民の懸命な…

大嶋幸範 新聞から  「二:八の法則」

先月、八月二十二日の朝日新聞に「心の病、おびえて働く」という大き目の記事があった。本文は以下のような内容だった。 「サラリーマンの心の病が増えているのは、長時間労働やリストラへの不安が、働き手をメンタルヘルス(心の健康)の不調に追い込んでい…

大嶋幸範 小谷野敦『日本人のための世界史入門』余談

イスラム圏で科学技術が発達しなかった理由 本ブログ4月25日付 「小谷野敦『日本人のための世界史入門』1/2」 について、jun-jun1965という読者の方から質問をいただいた。<なぜイスラム圏では科学技術が発達しなかったのでしょう?>という難しい質問であ…

新聞から 「青田買いで損しているのは企業自身である」

二月七日の毎日新聞に、大学生の青田買い廃止を強く訴える大きなコラムが載っていた。寄稿者はライフネット生命保険社長の出口治明という方である。久しぶりに納得する新聞コラムだった。コラム後半の、出口氏の主張の要点だけを抜粋する。抜粋後の文章を整…

武道家の感傷?

これまで数冊の内田樹を読んだが、はじめて強い違和感を覚える一節に出会った。『昭和のエートス』(文春文庫)p100−109の『日本人の社会と心理を知るための古典二○冊』という、新聞か雑誌への寄稿である。私の気に障ったところだけを抜き書きする。 p103 …

新聞から 森達也 「正義を掲げ追い込んだ先に」

7月26日の朝日新聞「論壇」に、森達也氏の「正義を掲げ追い込んだ先に」という質の高い大きなコラムが載っていた。 大津市のいじめ自殺問題について、3人の「加害」中学生とその家族・親類の名前、顔写真、住所などがネット上に悪意を持ってばら撒かれて…

新聞から 「横尾忠則の書評コラム」

三月二五日(日)の朝日新聞「読書」欄に、著名なイラストレーター横尾忠則氏が、『長寿と性格』(H・S・フリードマン、L・R・マーティン著)という本を批評したコラムがあった。朝日の整理記者は、『ジョギングよりも勤勉性』という見出しをつけていた…

TVから 「右利きと左利き」

旧石器の分析を通じて、古生人類は百万年前から一万年前まで、五十五%が右利き、四十五%が左利きであることが分かっているという。それが一万年前から五千年前の新石器時代になると右利き九十%、左利き十%と、右利きが圧倒的になり現在も変っていない。…

「軽蔑」と「白い巨塔」

一年ほど前、たまたま同じ日のTVで、フランスと日本の「古典映画」を二つ見た。ジャン=リュック・ゴダール「軽蔑」と山本薩夫「白い巨塔」。二作ともほぼ同年、わたしが高校生だったころ、50年前に制作されたものだ。 「軽蔑」の絵画的な画面構成の美しさ…

TVから 「植物の意志」

植物の種子には、自分を遠くに飛ばすためにグライダーの滑空翼やヘリコプターの回転翼を持ったものが数多くある。その植物は「種子を遠くに飛ばそう」という意志をもっているといわれる。しかしその「意志」はわれわれのような意志ではない、といわれる。 で…

TVから 「人の家畜化と死刑廃止論議」

NHKの番組に「いのちドラマチック」というのがある。福岡伸一が出演するのでときどき見る。品種改良を例にとって生物進化を解きほぐす三十分番組だが、先日野生動物の家畜化について一時間の特別編成をしていた。 数頭から十頭前後の野性のキツネを餌付け…

大嶋幸範 雑記 『生体組織と構造』

生命組織が「ある構造をとればある機能が必然的に生まれる」のは養老孟司によれば解剖学者にとっては自明のことである。神経細胞や膵臓細胞はそれぞれ固有の機能を持つためにいまの構造と形になったのではない。まったく逆である。いまの構造と形を持ったか…

TVから 「ベビーフェースの警視庁公安部長」

去年の三月末、元警察庁長官が銃撃された事件の公訴時効が成立したことを受け、警視庁公安部が「オウム真理教のテロ」とする捜査結果を発表していた。犯人を特定できていないのに、なぜ教団の犯行と発表できたのか。喧嘩に負けた金持ちの子供のような公安部…

TVから 「ファーブル昆虫記」

ファーブル『昆虫記』に、獲物を仮死状態に置いたまま長時間巣穴に保存し、その上に卵を産んで、孵化した幼虫にその仮死状態の(つまり肉が新鮮なままの)獲物を食べさせる「狩りバチ」のことが載っているらしい。親バチは狩りのとき、獲物の運動神経が一箇…

TVから 「ポピュリズム」

今のフラット社会が始まったのは昭和五十年だという(NHK『昭和日めくりタイムトラベル』)。私の長男の生まれた年だ。天野祐吉氏によれば、その年TV広告費が新聞広告費を初めて上回った。政治という、ともかくもシステムとしての方向性を持つものへの関心…

TVから 「性染色体の衰弱とシーシェパード」

男性の性決定染色体であるY染色体が北欧で徐々に不活発になっているという番組があった。オランダだったか、北ヨーロッパの局の制作だった。様々な化学合成物質の「環境ホルモン」作用ということだが、Y染色体がなくなるかもしれないのが五百万年後と聞い…

TVから 「動物ピープルの怨念」

七年前の福知山線脱線事故の(将来予想される危険を回避する設備の導入を怠ったという)責任を問われ、過去三代のJR社長が起訴された。検察が二度不起訴にしたのを検察審査会がひっくり返したもの。被害者感情という「人民の怨念」が三人を裁く。煙草を吸い…

TVから 「国会議員が『暴力装置』を知らない国」

先月の十八日、官房長官が自衛隊を「暴力装置」だと「失言」したとき、野党女性議員(一九七一年生)は「われわれの平和憲法を否定するものだ」として官房長官発言に抗議したという。 国家が一側面に暴力装置を抱えていることは常識である。警官は拳銃を持っ…

経済誌から 「企業トップの愚劣」

企業の値打ちの分かりやすい算出方法の一つに<発行株式の時価総額マイナス負債総額>というのがあるそうだ。これによれば「企業価値の最大化」は、当たり前だが、株主利益の最大化であるということになる。従来からも大株主は毎年莫大な配当所得を得ている…

TVから 「数の不思議」

素数の出方に方程式はまだない。ある素数に続くようにすぐ次の素数が現れるかと思えば、次が現れるまでかなりの間隔があく場合もある。その出現間隔はまったく気まぐれに見える。この気まぐれは数が大きくなっても変わらない。 1,2,3,5,7,11,13,17,19,23,29,…

TVから 「高齢馬だけの牧場」

すこし前TVで、年老いた馬ばかりを集めてゆっくりと余生を送らせる牧場ができたというニュースがあった。大きなレースを勝ったサラブレッドもいたし、名もない雑種の馬も映っていた。 そこのオーナーだったか、関係者の一人だったかは忘れたが、むかしは美…