アンドレ・ジイド
この本は1936年11月に上梓された。ソ連はブルジョア国家の人民にとって希望の国なのか、それとも世界中を共産化しようとする悪の帝国なのか・・・・。敗戦後数年した僕らが子供の頃にも、それはまだ小さなアタマの一部で一応考えなければならない問題…
アンドレ・ジイドは、死後、著作がすべてローマ法王庁から禁書に指定された。『狭き門』では恋人の神への自己犠牲の心を、それは真に率直な人間精神ではありえないとし、キリスト教の偽善に抗議し続けた。1951年に没したが、20世紀全体にわたって日本でも…