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キャリー・マリス

キャリー・マリス 『マリス博士の奇想天外な人生』(早川文庫)(福岡伸一訳)2/2

科学を騙る人々 p174-5 17世紀、真空を発見したロバート・ボイルはキリスト教徒である。ガラス容器の中にろうそくを灯し、ポンプで空気を抜くと灯が消えることを示した。ボイルによれば、ろうそくが消えたあとガラス容器の中に残されたものこそ、何もない真空…

キャリー・マリス 『マリス博士の奇想天外な人生』(福岡伸一訳)(早川文庫)1/2

キャリー・マリスは1993年のノーベル賞を受賞したアメリカ人化学者。その彼の、虚実ないまぜの「噂」に満ちた、波乱万丈の人生の自叙伝である。有名大学の教授には一度もならず、巨大製薬会社には一度もお抱えにならず、どの職場でも女性とのゴシップがたえ…