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池内 紀

池内 紀 「ことばの哲学」(青土社)

p130 英語でもドイツ語でも、熟語、慣用句は、ある種の文章の中で前置詞が特定の機能を発揮し、意味のほかに特定の役割を帯びてくる。つまり特定の「形態」を獲得し、おのずと語や文は「意味と意味形態の二重性」を帯びてくる。 ひとたび慣用句が特定の形態…