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2010-12-01から1日間の記事一覧

平野啓一郎 「決壊」 2

この小説には「避けられない悪」のつきつめた議論がある。種の絶滅を回避する仕組みとしての圧倒的に多様な個体が、それぞれにありとあらゆる環境に投げ込まれる。しかし、個体は世界に「投げ込まれ」るのだから、本人は責任のとりようがない。ならば、遺伝…