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2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹 『1Q84』 (新潮社)

12年ぶりの再読。前回読んだときはプルースト『失われた時を求めて 』をまだ読んでいなかった。だから以下のようなことは言えなかった。それは、『1Q84』は村上春樹ならではの、とても分かりやすい、端正な文体で書いた『失われた時を求めて』ではないかとい…

村上春樹 『海辺のカフカ』(新潮社)

15歳の少年が不思議な世界を自分で遍歴しながら心の成長を遂げていく物語。ギリシャ悲劇のエディプス王の物語が一番の下敷きになっている。 2002年の発行年に一度読んでいるが、20年ぶりに読んだ今回はだいぶ印象が違った。前回は全体を強いセンチメンタリズ…