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2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

井上ひさし 『吉里吉里人』 新潮社

850ページ、2500枚の大作。初読は刊行当時の1982年だからほぼ40年ぶり。 名作、それもシェイクスピアに匹敵すると思われる大名作。シェイクスピアには格調高い大演説と、駄洒落ダラダラ混じりの長広舌が一つの作品の中でいくつも混在するが、『吉里吉里人』…

梅棹忠夫 『文明の生態史観』 中公文庫

p101・201-2 東洋とか西洋とかいう言葉は、漠然たる位置とか内容をあらわすには大変便利な言葉だが、少し精密な議論を立てようとすると、もう役に立たない。 わたしは大きな地域の文化の成り立ちを考えるとき、その文化の先祖はどこかという「系譜論」の立…