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2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョン・ホーガン 『科学の終焉(おわり)』(徳間書店)

A5判、本文だけで400ページ、丁寧な索引まで入れれば500ページ近いこの本には、進歩の終焉、哲学の終焉、物理学の終焉から始まって宇宙論、進化論生物学、神経科学、カオス科学、リミトロジー、科学的神学など現代を特徴づける様々な科学が終焉(おわ…

池澤夏樹 『花を運ぶ妹』(文春文庫)2/2

それにしてもドイツ女インゲボルグのヘロインへの誘いは迫力がある。 以下、少し長いが抜き書きする。 p243-6 インゲボルグ「哲郎のバリの花の絵はいいわ。でもそれはすぐに萎れる花を描いているからいいのではない。その花の後ろに、一輪の花を超えた永遠…

池澤夏樹 『花を運ぶ妹』(文春文庫)1/2

秀作小説。『アトミックボックス』、『マシアス・ギリの失脚』、『スティル・ライフ』、『夏の朝の成層圏』、『真昼のプリニウス』、『静かな大地』、『すばらしい新世界』、『光の指で触れよ』、『氷山の南』』、『南の島のティオ』と、発表年に関係なくラ…