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2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

木村敏 『異常の構造』(講談社現代新書)

「異常者」の目印は「常識」の欠落 p93-5 ごくありふれた精神分裂病の患者では、「常識の欠落」は患者自身によって経験されるよりも、周囲の人物に奇異の念をいだかせるような「他覚的症状」としてあらわれてくる。 小さい時から親に口答えひとつしない、す…

H・グリーン 『手のことば』(みすず書房)

この本を読むと、私たちが聾者の世界というものをほとんど想像できないままでいることがよく分かる。 聾ということはただ耳が聞こえないということではない。耳が聞こえないということは言葉がない世界にいるということである。手話ができれば言葉があるでは…

オリヴァー・サックス他 『消された科学史』(みすず書房)

この本には以下に抜き書きしたダニエル・ケヴレス『がんとウィルスと勇気ある追跡の歴史』のほかにも、スティーブン・グールド『進化観を歪める図像』、オリヴァー・サックス『科学史における忘却と無視』のほか、環境や遺伝子、意識と無意識の相互関係とい…