2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧
第16講 「日本には政府ありて国民なし」 p75-80 <日本にて権力の偏重なるは、あまねく社会の中に浸潤して至らざるところなし。・・・今の学者あるいは政府の専制を怒り、あるいは人民の跋扈をとがむる者多しと雖も、細かに吟味すればこの偏重は社会の至…
第9章 王国と奈落 現代社会の遺伝的衰退の危険 p191-2 すこし昔は、比較的「先進的」な社会においてさえ、身体的に言っても、また知的な面からいっても、不適者の排除は自動的で残酷なものであった。大部分のものは思春期の年齢まで生きることができなかっ…
第6章 細胞の不変性と擾乱 p129-131 現代物理学がわれわれに教えるところによれば、絶対零度以外の環境下では、いかなる微視的存在も量子的な乱れをこうむらざるをえない。これが巨視的な系の中で蓄積すると、徐々にではあるが間違いなく構造の変化をきたす…
現代分子生物学に画期的な業績を残したジャック・モノーの古典的名著。30歳ころに読んで以来の再読。1970年の発刊と同時に大ベストセラーになり、訳者がパリ空港の本屋をのぞいたときは最前列に30冊あまりも並べられていたという。門外漢には難解なところ…