アクセス数:アクセスカウンター

ピエール・ルメートル

ピエール・ルメートル 『死のドレスを花婿に』(文春文庫)

男女二人の主人公がいる。男の主人公フランツは深刻な双極性感情障害(いわゆる躁うつ病)を患っている。母親サラも過去同じ病気にかかっていた。彼女が幼いときに両親がナチの強制収容所に送られ、そこで死亡したことに重大な影響を被ったものだった。 フラ…

ピエール・ルメートル 『天国でまた会おう』上下(ハヤカワ文庫)

第一次大戦後、フランスで起きた(かもしれない)大規模な戦没兵士墓地をめぐるスキャンダルの話。2013年の新しい作品。 冒頭に、自分の立身しか頭にない貴族の中尉が登場する。自軍を無理やり前進させるために、「敵軍だ!」と嘘を叫びながら、敵の流れ…