木村尚三郎
自分以外のすべてに対する不信感こそ、西欧の力の源泉 P251-258 権力を掌握する者は悪いことをする、彼らを信じきることは破滅を意味する。人はそれぞれ自分で自分の身体・生命・財産を守らなければならない、ーーこれが16・17世紀の宗教戦争期以…
ウマイヤ朝ムスリムが紹介するまで、西ヨーロッパはアリストテレスを知らなかった p77-9、86-9 西ヨーロッパがプラトンやアリストテレスを知ったのは12世紀のことであり、それもスペイン・ウマイヤ朝のイスラム教徒を介してのことだった。ウマイヤ朝の首…
いまのアメリカは、「西欧の精神」の露骨な見本帳だといえる p46-8 欧米人にとって戦争は、長いあいだほとんど唯一の、そして確実なコミュニケーションの手段そのものだった。今日なお、その意味は失われていない。 欧米の文化はまさに戦士の文化であり、一…
歴史を学ぶとき、今までのような古代・中世・近世・近代・現代といった時代区分ははたして有効なのか。現代の自分たちの世界は、はたしてそのような順序をたどって変化してきたのか。 著名な西ヨーロッパ文明史家である著者は、その時代の人々が自分の生きる「…