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ジョージ・オーウェル

ジョージ・オーウェル 『カタロニア賛歌』(筑摩叢書)2/2

私たちはスペイン戦争についてほとんど何も知らない。スペイン戦争とはフランコのファシスト党と民主主義をまもろうとする人民戦線の内戦である、人民戦線側にはヨーロッパ各地からの著名な知識人も加わって数年間戦ったが最終的にはフランコに屈した――、と…

ジョージ・オーウェル 『カタロニア賛歌』(筑摩叢書)1/2

1939年、ジョージ・オーウェルは「文明的使命感」に肩を怒らせてフランコ打倒人民戦線に参加した。しかし敵の敵は友であるとは限らないヨーロッパ政治戦争の実態は、生真面目な彼にとってあまりに複雑だった。この作品はその間の、カタロニア人民が弾圧され…

ジョージ・オーウェル 『1984年』

『カタロニア賛歌』などで “まともな人間社会”への思いを愚直にぶつけ続けたオーウェルの傑作。戦後すぐの時期、ロシア秘密警察の暴力がむき出しの形で出てきて、圧倒的に残酷である。村上春樹が『1Q84』の下敷きにしたらしいが、安全・安心な脱イデオロギー…