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2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

福岡伸一 『新版 動的平衡』(小学館新書)3/3

がん細胞とES細胞の共通点 p164・170 ES細胞は万能細胞と呼ばれている。シャーレの中で培養できる。そのES細胞は置かれたまわりの細胞と「コミュニケーション」をとりながら、何にでも――肝臓にでも腎臓にでも心臓にでも――なりうる態勢で、施術者の指示を待…

福岡伸一 『新版 動的平衡』(小学館新書)2/3

生命においては、全体は部分の総和ではない p145-6 生命は細かく分解していくと確かに部品になる。遺伝子上に設計図がある二万数千種類のミクロな部品に。その部品(タンパク質)は今ではどれも試験管内で合成することができる。 でも、それを機械のように…

福岡伸一 『新版 動的平衡』(小学館新書)1/3

人は、たとえば70歳になったとき、10歳のときよりは1年が短くなったと思わないだろうか。小学生のとき私は「6年間とは何て長いものか」と3、4年生のときも、小学校を卒業した後も感じたが、70歳になったいま、これからの6年くらいは数えるうちに…

茂木健一郎 『脳と仮想』(新潮社)2/2

脳科学にとって、「意識」の存在は確実なことではないらしい p204‐6 近代科学のもとでの世界観は、私たちの身体が存在し、脳が存在し、目の前のコップが存在し、庭の木が存在し、地球が存在し、太陽が存在し、それらが方程式で記述できる自然法則で変化して…