アクセス数:アクセスカウンター

2021-09-04から1日間の記事一覧

村上春樹 『ノルウェイの森』

1987年、2013年そして今年2021年と3度読んだ。私の大好きな感傷的リアリズム小説の最高峰と思う。今回は上下2巻を2日間で読んだ。 p223 直子が自殺を遂げた直後、「僕」が1か月間あちこちを放浪して彼女の死の衝撃に耐えようとしている箇所に少なからず揺さ…

夏目漱石 『坊っちゃん』(春陽堂文庫)

言われていることだが、主人公坊っちゃんは漱石自身ではない。漱石は憎まれ役・赤シャツとして登場している。21歳の坊っちゃんはターナーもマドンナもゴーリキーも知らない。赤シャツはもちろんそれをすべて知っていて、生徒にもその方面の知識と教養を与…